母も自分と同じ「母親をしている一人の女性」なのだと気が付いた話

こんにちは~
心理カウンセラー*Harunaです

先日、何年ぶりかに苺ジャムを手作りしたのです。
こんな時だからこそ、
深呼吸して、現実に目を向けて、「今できること」「目の前の暮らし」を丁寧にやってみるのもいいかもな、って思いまして…。

苺が特売だったことは秘密です!

 

 

苺がぐつぐつ煮えてくると、
濃い~苺の匂いが部屋いっぱいに広がります🍓
子どもたちがそわそわとお鍋を覗きにやって来ます(笑)
色は深くて少し黒みがかったような赤です。

紅だーっっっ!
by XJAPAN

失礼しました(笑)
あくを丁寧にすくい取って、
これでもかというほどすくい取って、
すくい取って、
すくい取って、
すくい取って…

あくがすっかり無くなるころには
ちょうどいい具合に煮詰まってきましたよ💕

レモン汁を絞ると、照り照りに!
照れ照れ…(/ω\)

「ああ、もう5月だな~」

子どもの頃、たまに母も苺ジャムを作ってくれたことを思い出して、反射的にそうつぶやいていました。
母はフルタイムで働いていたので、ジャム作りは夕飯の片付けが終わってからでした。
私がお風呂から上がってくると、苺のいい匂いがしてわくわくしたものです。

ところで、苺って以前は今頃の時期が旬じゃなかったですか?
ハウス栽培のおかげで冬でも食べられるのはありがたいですけど、やっぱり高価ですもんね。
春ぐらいになるとだんだん手頃になってきて助かります。

「味見だけ、食べるのは明日ね」

そう言われながらペロッと一口味見をする娘を見ていると、自分もそうだったなぁと思い出されます。

「ん~♡」と娘が目を真ん丸にしてぴょんぴょん跳ねるので、私の人生の中で『幸せな瞬間』ってこういうことを言うのかなと、ちょっとふわふわと不思議な気持ちになって…。

「これでいいんだ」

って自分に言い聞かせるようにその小さな頭をなでなでしているうちに、ふと、あの日の母も同じだったんじゃないかという考えが頭に浮かびました。

 

 

今、我が家の冷蔵庫には、実家から送られてきた八朔のマーマレードが2瓶入っています。
「食べきれないから少しでいいよ」と言ったのに、特大2個+小1個の計3個も送ってきた母。

いつもそう。
母は自分が「こうしたい」と思ったことを絶対に曲げない人。
「でも、◯◯でしょ」と、私の言ったことなんてお構いなしです。
要は、押し付けです。

それは私にとって、自分の気持ちや存在を蔑ろにされる経験に他なりませんし、
受け取りたくない物を無理やり押し付けられて迷惑するばかりか、
拒否したくなることに対して、自分は恩知らずだという罪悪感を感じ、
本当はいらないし放っておいてほしいのに「いらない」と言えなくなってしまう、という状況を生み出していました。

でもやっぱり「いらない」とは言えないんですよ。
罪悪感のほかに、母をがっかりさせるのが嫌だったからです。

こんなに迷惑していても、やっぱり私は母を喜ばせたい。
それって、結局、母のことが大好きだからなんでしょうね。

私の苦しいところは、
「私の気持ちを尊重してくれないのだから、私は親から受容されない存在なんだ」
って思い込んできたことにあります。
(受容されない根拠として「女に生まれてしまった問題」がありますが、それはまた別の機会に)

そして、「母=私を苦しめる人」と錯覚してしまっていたようです。

それが、彼女を「私の母」ではなく「母親をしている一人の女性」として考えてみたときに、なんとなく、母も自分と同じ「母親」なんだなぁと、腑に落ちました

母の愛は、ずっと昔から変わらず「あった」のかも知れない。
母の愛は、今この瞬間にも私に注がれているのかも知れない。
私が素直に受け取らなくても、知らんぷりをしても、母は母なりにずっと与え続けてきたよなぁ。

さすがは我が母、人の気持ちも考えず一方的な押し付けを貫く姿勢は見事です(笑)
でも、こんな風に考えられたおかげで(?)、
私は今、こうして私なりに母の愛を受け取ろうとし始めています。

押し付けと言うかどうかは横に置いておくとしても、子どもに対する母親の愛というのは、与えずにはおれない、もともとそういう性質のモノなのかも知れませんね。

母にとっても、私が喜ぶ姿を見る時間は「幸せ」だったかも知れない。
もしそうだったらいいな。
私も生まれてきたかいがあるというもの。
これから、もっと母を幸せにしたい、喜ばせたい、そう思います。

そのためには、
まず自分自身にうんと喜びを与えて
幸せにならないとね!

 

 

母も「母親」なのだと気付いたことで、私は、自分の心が軽くなっていくのがわかりました。
私は「自分を苦しめる人」という不名誉な称号から母を解放することができたように思います。

長いこと、母の愛があるのかないのかわからないと思っていました。
仮にあったとしても、私が望むカタチではないことが納得できませんでした。

でも、もう十分だなと。
なんかもう疲れた、ってのもあるけど(笑)

「これでいいんだよね」

間に合った。
神様に、ミッション1つクリアの報告をしてもいいでしょうか?!

 

母のマーマレードと私のいちごジャム

 


心理カウンセラー*Haruna

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