褒める子育ての落とし穴(後編)

文章の書き方の練習、後編です。敬愛なる我が師匠であらせられる根本裕幸大先生様のブログから、勝手にオマージュ記事を書いてみました。

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○前編の記事はコチラ

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で、例によって少し内面を掘り下げてみようじゃないか!という話になるんです。

 

例えば、子どもの褒めポイントをなかなか見つけられない、あまり色々な褒め方ができないという背景には、今までの歴史が関与していることが想像に難くありません。

 

自分の子ども時代で、こんな傾向に思い当たるところはありませんか?

 

  • しつけが厳しい家で育った。
  • 親やじじばばなどが高学歴だったり、しっかりした人たちだった。
  • テストで95点だったので、「なぜ5点落とした?」と怒られた。
  • 100点が取れなかったのは自分の勉強が甘かったせいだと本気で思ってきた。
  • 兄姉が優秀で、そこが基準になっていた。
  • お気楽に生きている同級生とは住む世界が違う気がしていた。
  • 誰にも頼っちゃいけねえ、甘えちゃいけねえ、と早い時期に自立した。
  • 何事も、上手くできると、「失敗せずにすんだ」とホッとする。
  • 自分の意見はまず通らないので、早々にあきらめた。
  • 正直、親に褒められた記憶があまりない。

 

なんか前回に引き続きチェック項目がたくさん出てくるわけですが、たまには面白いでしょう?(笑)

つまり、自分が気を利かせて良い子をしてきたり、親やじじばばのしつけが厳しくて甘えちゃいけないと踏ん張って生きてきたりすると、自分が親になった時も、どうしたって我が子の振る舞いをジャッジする目が厳しくなりがちです。だって、自分はそれを乗り越えてきたわけですからね…

そういうわけだから、どちらかというと「子どもの行動のマイナス面」に目が向くようになり、まるでサッカーのレフェリーのような気持ちで我が子の行いをチェックしてきた歴史があると思うんです。

 

なので、次のようなアプローチを意識してみるとよいと思うのです。

○指示した事ややって欲しい事に取りかかったら即座に褒める(褒めるとは、やり終わったことへのご褒美ではなく、取りかかったことへの承認)。

○指示の伝え方は、「目を合わせて、静かに、1指示1行動」が原則。

○褒めるというより、「いいね!」を付ける感じ。

○指示に従ったのなら、その行動は認められるべき。態度の悪さは別の機会に教育的指導。

○誰かとの比較ではなく、その子なりの「前より成長したところ」を褒める。

○子どもの得意なことを見つけて、そこは信頼してやらせてみる。

○子どもの短所を長所に転換して、その価値を見続ける。

○「あなたはママの大事な子どもだよ」と常に伝え続ける。

 

これらのアプローチは、子どもの自己肯定感を高めて自信を付けてあげると同時に、「こうすれば褒められる」という事に気付き、「もっとやろう」「またやろう」という気持ちを引き出す効果があるものです。

そうして、これらのアプローチを継続してみるとだんだん「やって欲しい行動を褒めて増やす」という意識がみなさんの中に芽生えてきます。

だから、みなさんには「やって欲しくない行動を注意して減らす・改めさせる」ということを意識するよりも、こうしたアプローチを日々意識してみたらどうかと思うんです。

それはお子さんが何歳になったって変りません。

今後の親子関係、それから将来お子さんが親になったときにも役立つものかと思います。

何だかんだ親子を何年もやっているわけで、我が子にも何かしら良い所があり、えらいなぁと感じる部分もあるだろうと思うのです。

しかし、自分の子どもに敢えて親が伝えるってことは苦手な(恥ずかしい)ことなので、その辺をスルーしちゃってることも多いんです。

さらには、何だかんだ子どもに救われてる/笑わせてもらってるところもあるんだけど、それ以上に子どもが自分の手を煩わせるので、その自覚が薄れちゃってることもあるのかも知れません。

そうしたことは感謝や愛情に着目することで思い出すこと、意識することができます。

みなさんもそうかもしれませんが、このパターンにハマる方は恥ずかしがり屋さんが多く、以外と「好きだよ」と言えなかったり、スキンシップはパパにお任せになっていたりすることもあって、その辺が注目すべきポイントになることも多いんです。

とりあえず「あ、あたし、当てはまってるかも!」とお思いの皆様におかれましては、先ほどの「◯」の項目を意識的に取り組んでみるとだんだん肩の力が抜けて、もっと心穏やかな子育てができるんじゃないかと思います。

そうすると、ほんとうになりたかったお母さんに以外とあっさりなれて、寝る前の歯磨きの仕上げをしながら「あら、大きなお口。カッコいいねえ。磨きやすくて、ママ助かるわ♡」なんて褒めてあげられるようになるんじゃねーかと思うのです。

 

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「褒めるのが苦手。褒め方のバリエーションを広げたい」
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