ワンド6
「勝利」というタイトルがついているカードです。目標は達成できるから、自信持っていこう!というアドバイスになることが多いです。
馬に乗って冠をかぶる1匹のねこ、周囲には付き従うネコたち。まさしく勝利者がパレードしている姿に見えますね。
ただ、この乗っている馬は作り物です。雲行きもちょっぴりあやしい!?うっかりしていると、周囲の者に引きずり降ろされる可能性さえはらんでいるのかも知れません。
最終的な決着はまだついていないのです。
ワンド6は、完全なゴールとしての勝利を表しているのではなく、途中経過を表します。ほぼ勝利は目前…という状況とでも言いましょうか。
この勝利者(仮)を、本物の勝利者たらしめるには、「成し遂げたい!」という内なる本物の信念です。その熱い思いが、周囲の者たちにも影響を与え、自然と自分についてきてくれるようになるのです。
勝利(目標達成)の実現をイメージし、自分にはそれができると信じ、必ず成し遂げるという信念のもとに行動していけば、結果は自ずとついてくる。
そんなことを教えてくれるカードです。
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【心理学的視点】
ワンド6を真の勝利者に導く「信念」は、心理学では、コミットメントと表現されるでしょう。
コミットメントとは、「それを選択し続ける」という覚悟のことを言います。
「それしかない」というのは選択肢がなく執着なので、少し違います。
コミットメントは、選択肢がいくつもある中で「何があっても常にそれを選び続ける」という決意です。
先ほどのカードの説明で、「本物の勝利の実現をイメージし、自分にはそれができると信じ、必ず成し遂げるという信念のもとに行動していけば、結果は自ずとついてくる。」と書きましたが、これを分解するとこうなります。
=ヴィジョン
◯自分にはそれができる
=自分の才能に対する健全な自尊感情
◯必ず成し遂げるという信念のもとに行動
=コミットメント
お分かりのように、コミットメントは、その先にヴィジョン(現実の自分と繋がっている目標)を見ている状態です。
途中で問題が起きたり怖れや負の感情が湧いてきたりして足が止まってしまいそうになった時、もし私たちの見ているモノがファンタジー(自分を慰めるための単なる妄想)ならば、私たちは諦める理由を探し始めるかも知れません。
反対に、もしヴィジョンを見ていたならば、私たちのコミットメントはさらに明確なものとなり、怖れを乗り越えてゴールにつながる道を選んでいこうとするでしょう。
このように、コミットメントはヴィジョンとセットになったとき、その真価を発揮するのです。
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夢に向かう
本物の信念があれば
結果はついてくる
心理カウンセラー*Haruna
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