息子さんは思いやりのある立派なお兄さんですね。登校しようと思ったきっかけをもう一度思い出しましょう。それこそがいざという時のお守りになってくれますよ。不安に飲み込まれそうになった時は、目の前のこと・今の自分にできることをひとつひとつやっていくのです。それが不安に負けないということ。そんな息子さんの姿を見て、1年生は「勇気」という言葉の本質を知るでしょう。
Harunaさん、はじめまして。小6の息子のことで相談させてください。息子は5年生から不登校気味になり、6年生からはコロナの休校もあってほとんど学校に行っていません。息子の不登校は学校で怖いことがあったのが原因で、それ以来、朝になると不安感が強くなって頭やお腹が痛くなったり動悸が激しくなったりするようになりました。はじめの頃は私もかなり動揺して、病院に行ったり、行けば楽しいからと無理に行かせようとしたりしましたが、あまりにしんどそうな様子になるので、このまま将来の不安がないわけではないのですが、「とりあえず今はいいや」というような気持ちになりました。学校に行かなくなってからは落ち着いて生活しています。ですが、1月に学校でイベントがあって、本人が当日は学校に行ったほうがいいかもと言いだしました。理由を聞いてみると、「ペアを組む担当の1年生が決まっているから、自分がいないとその子が困ると思うから」だそうです。でも、イベントの内容もよく分からない(学校に行っていないから当たり前なのですが)ので、皆から遅れをとったり失敗したりして恥をかかないかと色々考えだしたら不安が膨らむみたいで、責任感と不安との間でどうしたらいいか迷っているようなのです。「無理しなくてもいいんじゃない、1年生の子が独りぼっちになるわけじゃないから大丈夫だよ」と言いましたが、息子は、自分が1年生の時に「担当のお兄さん」がいてくれて嬉しかったから、自分も1年生の子に安心させてあげたいと言うのです。私としては無理に行こうとしてやっぱり行けないとなったら息子が余計に傷つくんじゃないかと心配なのですが、応援したい気持ちもあり、でもプレッシャーをかけないようにもしたいし…と、悩んでいる息子にどう言葉をかけてあげるべきかわからなくなってしまいました。年末年始でお忙しいとは思いますが、もし機会がありましたら短くてもいいのでアドバイスいただけたらと思います。(きらきらゼリーさん)
きらきらゼリーさん、こんにちは。
心理カウンセラー*Harunaです(^^)
不登校の息子さんがいらっしゃるのですね。今は穏やかな生活を送られているとのことですが、これまでのご苦労や親としての苦悩はいかほどかとお察しいたします。そんな不登校の息子さんを、きらきらゼリーさんが温かく受け止め見守っていらっしゃるということが、この文章から伝わってきました。本当に頭が下がる思いです。だからこそ、息子さんも自分の思っていることを素直に話せるのでしょう。素敵な親子関係を築かれていますね。
さて、息子さんにどんな言葉をかけたらよいかということですが、登校する/しないは、最終的には息子さんが決めればいいんだよという前提のもと、私ならこう言うかなぁと思うものを提案してみたいと思います。
あなたを誇りに思うわ
アメリカちっくですねー(笑)
1年生のためにという使命感から、不安でいっぱいの学校にわざわざ行こうと考えたこと自体がすごいこと。学校に行くことが嬉しいのではない。人のために自分を生かそう、そのために自分の怖いモノとも向き合おう、そんな気持ちを持ってくれたことが、母は最高に嬉しいのだ。これを「勇気」と言わずして何と言おう。
登校するのは誰のため?
あなたが登校する目的は、「担当のお兄さん」として1年生を安心させてあげることだよね。上手くやることや失敗しないことじゃないよね。あなたの心の中には、1年生の子への思いやりがいっぱい詰まっている。だから、どうしたらいいかわからなくなった時には、どうすることが1年生を安心させることにつながるかを考えればいいんじゃない。不安に飲み込まれそうになった時には、今やれること、今のあなたにできることをやってみようか。たとえば先生に言えば前もってイベントの内容を教えてもらえるし、仲のいい◯◯君にフォローをお願いしておくこともできる。不安になった時にリラックスできる呼吸法を練習するのもいいよね。それに、当日、もし先生の指示を聞き逃したり意味がわからなくて困ったりしたら、周りの子や先生に聞いてごらん。ちゃんと教えてくれるから。
*
不安や恐れというのは、過去に傷ついた経験があり、同じ傷を負わないようにと自分を守るための心の働きです。危険回避のために役立つ一面もありますが、時にはそれが足枷になって身動きが取れなくなることもあるのです。
今回、息子さんが登校しようかどうか迷ってしまうのも、この不安や恐れ(失敗したらどうしよう、恥をかいたらどうしよう)が関係していますね。
心理学では、【怖いほうに進むのが正しい】と言うらしいです。大事なことや本物だからこそ怖く感じるんですって。
例えばですが、しんどいけど一生安泰な今の仕事を続けることと、すべてを失う覚悟で仕事をやめて自分の夢を追いかけることと、どちらが怖いと思いますか…?う~ん…(-_-;)
まぁ、私のことは横に置いておくとして、この不安や恐れを乗り越えていくには、コミットメントというものがとても役に立ってくれるのです。
※ヴィジョン…愛からの選択。自分が目指したいもの。
「登校するのは誰のため?」という問いは、息子さんの心の中にある、1年生の子に対する思いやり(愛)を再確認させることを意図して行うものです。そして、【自分もあの時のお兄さんのようになるんだ】とかなんとかそんな感じのヴィジョンを作ってあげて、それに向かうようにコミットメントすることをねらっていく、というのはいかがでしょうか。
☆タロットからのみちしるべメッセージ☆
コメント