こんにちは^^
ずっと一人で頑張ってきたアナタを幸せに導く、
慢性肩こりの声を聴くセラピスト兼タロットカウンセラーのはるなです^^。
今日も『ココロノマルシェ』に回答します。
心理カウンセラー根裕幸本師匠の
お弟子さんたちが回答する、
無料オンラインカウンセリングです。
誰でも無料でご利用いただけます。
ご相談内容
19歳の娘が薬物依存症かもしれない
ご相談者 へいしさん
19歳の娘の母親です。
4か月くらい前から度々朝帰りするようになりました。
彼氏がいるわけではないようです。
1か月くらい前から頻度が増し、ここ一週間では3回ありました。
しかも学校のある朝も平気で朝帰りします。
とてもまじめで派手なタイプではありません。
昨夜から薬物依存症を疑い始めました。
今朝、帰ってきた際、娘の状況をよく確認するとお酒の匂いはしないのにまるで酔っぱらっているかのような状態で目は血走りギラギラとして調子は高く瞳孔が完全に開いた状態でした。
どこで何をしていたか問うとお友達と会っていたとかお友達のうちにいたとかカラオケしていたとかいいます。
変な薬物か使っているの?ときき、信じているからね、嘘をつくのは辛いよねと声をかけたら、ポロポロと急に涙を流し、小さな声で「学校やめたい」といいました。
とにかく、朝帰りをやめさせたいのです。
どうしたらよいのかわかりません。
回答
はじめに
へいしさん、はじめまして。
根本師匠の弟子の一人のはるなと申します。
ココロノマルシェへのご相談、
ありがとうございましたm(_ _)m
お嬢様のことが心配で心配で、
なんとかしたいとこちらにご相談くださった
ということが伝わってきました。
私は公認心理師として教育委員会で
心理相談員の仕事をしていました。
お嬢様のご様子が気がかりで、
急ぎで回答させていただきました。
>小さな声で「学校やめたい」といいました。
お嬢様がこのSOSをへいしさんに出せたのは
とても良かったと思います。
へいしさんがきっかけを上手に作って
引き出してくれたからこそだと思います。
「お母さんなら自分の気持ちをわかってくれるかも知れない。」
「私だって、これで良いとは思っていない。助けてほしい。」
そんないっぱいいっぱいな気持ちを抱え、
押しつぶされそうになりながら
やっとの思いで今を生きているお嬢さんの姿が
目に浮かぶようです。
で、現時点でとにかく押さえておきたいことは2つです。
1つ目は、
お嬢様の心情に焦点を当てる
ということ。
2つ目は、
問題が学校にあるかも知れないし、
そうでないかも知れないという
広い視野を持つこと。
お嬢様の心情に焦点を当てる
伝統的な心理学の実験において、
”行動”には、それをする理由(動機)が
あるということが実証されています。
ですから、まずお嬢様の”朝帰り”には、
そうせざるをえない何らかの理由が
あってのことだと言えるかと思います。
その理由は何なのか
気になるところではありますが、
本人にやみくもに聞いても、
実のある返事が返ってくるとは限りませんし、
そもそもお嬢様自身が正確に認識できているかどうかもわかりません。
(学校をやめたい、というのが
多少のヒントにはなるかも知れません。)
そこで、一般的にはどう考えるか、
ということですけれど、
師匠の根本裕幸センセは
ココロのアンダーグラウンド
なるものを説いておられます。
表社会(日常生活)でいい人を演じたり、
本当の自分を隠しながら頑張るほど、
あるいは、
我慢したり抑圧したりしている感情が
多ければ多いほど、
表社会で処理し切れない感情が
行き場を失って苦しくなります。
それを処理するために、
アンダーグラウンド(裏社会)が
必要になるというわけです。
▽アンダーグラウンドについての根本センセの
最近の解説記事を載せておきますね。
このアンダーグラウンドの考えを
お嬢様に当てはめてみると、
夜通し友だちと遊んで発散しないと心の平穏を保てないほどに、
日常生活で追い詰められている可能性が
あると言えるかも知れません。
本当にそうなのかどうかは
ここでは判断できませんが、
もし仮にそうだとすると、
1つだけ気を付けたいことがあります。
それは、
”朝帰り”自体をやめさせることを
目的にするのは逆効果かも知れないということです。
お嬢様の現状として、
アンダーグラウンドがあるからこそ
表社会の自分をどうにか維持できているわけで、
単純にやめさせれば解決する話ではありません。
そのアンダーグラウンドが無くなると、
感情の発散先も無くなってしまいます。
そうなると、
また別のアンダーグラウンドが必要となり、
問題が複雑化・長期化してしまいかねないのです。
ですから、
今のお嬢様に対してやってあげたいことは、
”朝帰り”というアンダーグラウンドが必要なほど
現実社会で頑張り疲弊してしまっている
その苦しさを吸い上げて、少しでも軽くしてあげることです。
表社会で吐き出せないからこそ
裏で吐き出そうとしてしているわけです。
表で安全に発散できるようになれば、
”裏”は自然とお役御免になっていくでしょう。
そういった意味では、
今回、「学校をやめたい」と
お嬢様がへいしさんに打ち明けられたのは、
へいしさんに、
”裏の自分(苦しんでいる自分)”を
少しだけ見せてくれたことに他なりませんから、
絶好のチャンスなんですよ。
たいていは、
「親には心配をかけたくない」とか、
「どうせわかってくれない」と考え、
見せない方向に行ってしまって
大変になることが多いのです。
だけどお嬢様は心の内側に触れさせてくれました。
これはすごいことだと思います。
きっと普段からの親子の関係性が
良かったのだろうなと推測します^^
「お母さんならわかってくれるかも知れない」と、
へいしさんに賭けたんだと、
精一杯のSOSを出したんだと、私は感じます。
ですから、へいしさんも、
お嬢様のその「心」に応えてあげて欲しいのです。
朝帰りやドラッグかも知れないという行動は
一見するとたしかに大問題ではありますが、
お嬢様が何かに苦しんでいるということ、
アンダーグラウンドでしか癒せなかった事情
というものがあるかも知れないということ、
そういったことに目を向けてあげられたらなぁと
思うのです。
いつ頃からそんな風に思っていたのか、
お友だちには相談できているのかなど
お嬢様とざっくばらんにお話をされてみては
いかがでしょうか。
それから、
お嬢様は違うかも知れないけど、
中には、親に弱みを見せてはいけないと
思い込んでいるケースもあるので、
へいしさんの悩みとか失敗談も交えながら、
「こんなことも話していいんだ」と
思ってもらえると理想的かも知れません。
これは、”裏”を”表”に組み込むことで、
”裏”を”裏”ではないようにしていく作業。
(表現が下手ですみません。
言ってる意味、わかります?)
こんな風にしながら、お嬢様がより望ましい形で
解放できるようになっていってもらいたいのです。
正統派でいくなら
カウンセリングを受けることですが、
(カウンセリングは表と裏の中間的な存在
とも言われます。学校に学生相談室があれば
それを利用してみるのも良いですね。)
流行りの「推し活」に没頭してもいいでしょうし、
違法でないアンダーグラウンドだったら
自分で使い分けできる範囲なら、
それもまたありかも知れません。
ただ、先日のお嬢様の状態が
ドラッグかどうかはわからないとしても、
ドラッグの心配をするのはおかしな話ではありません。
自ら使用したようなら、
アンダーグラウンド的な意味あいだと思いますが、
今は、知らないうちに盛られる事件もありますし、
本当に常習になってしまうと、
犯罪に巻き込まれることだってあります。
そういう危険性の話は、親として毅然と、
お嬢様に向き合って伝えていいんじゃないでしょうか。
すべては「あなたは私の大事な子どもだから」です。
問題は学校にあるとは限らない
>「学校やめたい」
と言っていることから、
お嬢様が苦しんでいる直接の出来事やきっかけは
たしかに学校の何かの話として出てくると
思います。
ですが、
問題の本質は違うところにあるかも知れません。
というのも、
「問題」というのは、
出来事の解釈の仕方で生じるものだからです。
師匠の根本センセはよくこういうたとえ話を出します。
【夫が浮気をし、離婚をせまってきた】
という出来事が起きたとします。
「子どもは小さくて母子家庭でやっていけるか不安だし、何より旦那さんと別れるなんて考えられない!」と悩む人もいれば、
実は自分も浮気していて離婚を考えていた場合は、「渡りに船だ!」と大喜びすることもありうるでしょう。
このように、
出来事が「問題」になるかどうかは
自分次第なのだと言われています。
お嬢様の場合も同じことが言えます。
学校での出来事それ自体には良いも悪いもなく、
同じ出来事を経験しても、
それをどう解釈するかは人によりけり。
その解釈の仕方の傾向や、
何に対してツラいと感じているのか、
といったことにこそ、
本当の原因が顕れているのだと思います。
この後、
へいしさんがお嬢様と話をしていく中で、
学校での何か具体的な出来事の話は
当然出てくるとは思いますが、
その際に、
このようなことも頭の片隅に置いていただけると
ありがたいなと思います。
そうは言っても、
明らかにヘン!な話が出てくることもあるのが
世の中の怖い所ですけど(笑)
まぁ、ですから、今すぐは難しいとしても、
これから先の見通しとしては、
この「学校やめたい」という発言を足がかりに、
少しずつお嬢様自身の人となりを掘り下げて、
さらなる成長の糧にしていけると良いのかなぁと思います。
その際には、親御さんよりも第三者のほうが
自分自身をさらけ出しやすいと思いますので、
もしご本人の希望があれば、
カウンセリングを使うのも一つかと思います。
へいしさんとお嬢様にとって、
何かの役に立てば幸いです。
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