ソード8
目隠しされて、後ろ手に縛られて、
柵のような物もあります…
目標とする所へは簡単に届きそうもなく、とても困難な状況のようです。
ただ、よく見ると柵は隙間だらけだし、って言うか、彼女の前方は開放されてます。
縛っている紐はゆるい。
足だって自由に動かせそうです。
しかも、囚われの身のように見えるけど、見張りの人はいません。
現状、なかなか厳しい状態なのは確かではありますが、客観的に見れば、絶望するにはまだ早いということがわかります。
そこで、意地悪な私はこうツッコミを入れるのです。
「アンタ、逃げようと思えば逃げられるのになんで逃げようとしないの?」
*
何か問題が起きた時、カウンセリングの現場では「すべての問題は自作自演」という見方をすることがあります。
このカードの場合、女の人が目標(後ろの山のお城)に簡単に到達できないのは、たしかに色んな障害物が行く手を阻んでいるからなのですが、そもそもそれって自分が障害物だと思い込んでいるだけだったり、本気でその障害物を取り除こうとしていないからだったりしませんか?と考えることもできるのです。
もしかしたら、その目標とやらに本気で向きあわない方が、あるいは実現しないほうが自分にとって何か都合が良いから、障害物を理由にして、あえて停滞することを無意識的に選んでいるのかも知れない(問題の本質から目を逸らすってやつです)、なんなら自分で自分を縛っただけかも…という見方すらできると思いませんか?だって、ゆるゆるで下手くそじゃん!
そこまで意地悪な解釈は極論かも知れませんが、「案外自分の思い込みで可能性の芽を摘んでいるだけかも知れないよ?」とか、「前進をためらう本当の理由に、そろそろ向き合ってみたらどうでしょう?」というメッセージなんじゃないかなと思います。
この女性、足元の水をたどって進めば、この剣の柵から簡単に出られます。
水は、感情や潜在意識の象徴です。
反対に、ソードは理性や思考の象徴。
ですから、もし対策を考える時にこのカードが出たら、今は思考でがんじがらめになっているので、ここいらでちょいと自分の内面にフォーカスしてみませんか?というご提案になるのかなと思います。
この女性、これからどうすると思いますか?
片足は水、もう片足は地面についています(大アルカナの「節制」を彷彿とさせますね)。多少は右往左往するかも知れませんが、水の感触さえしっかりと捉えていれば、現実的な一歩を踏み出していくことはできます。
自立系武闘派女子の皆さまならば、目隠しを振り払い、紐を引きちぎり、剣の柵をなぎ払って、お城めがけて一直線?!
まぁ、それもあり(笑)
あなたなら、どうしたいですか?
*
道はまだ残っているよ
見かけの情報に惑わされないで
自分の内側をたどっていけば
次の一手がわかるはず
コメント