【ココロノマルシェ】息子への接し方について

☆ココロノマルシェへようこそ☆

勉強の仕方というのは、「こうすればいいのか」というコツがつかめると、少しずつ“自分のスタイル”でできるようになっていきます。とは言え、もともと息子さんは、スケジュール管理が苦手なタイプだったり、「頭では分かっているけど、要領良くアウトプットできない」というタイプだったりするのかも知れません。

「初めてのことだから、いきなり上手にできなくてもしょうがないよ(^^)少しずつ自分のペースをつかんでいこう!」と励ましつつ、「ふんふん、息子はこういう条件だとこう出るのか」と実験気分で眺めるようにするのがおすすめです。

対応は、【課題に向かう準備段階を丁寧に支えること】が基本で、ポイントは3つあります。

 

1.全体像を示し、取りかかりやすくなる準備を一緒にする
2.できていることに目を向けて声をかける
3.課題の出し方が息子さんに合っているのか?
今年コロナの影響で6月から中学一年生になる息子がいます。

今月中間テストがあり、それに伴いすごい量のワークなどの提出に加え、毎日の宿題や部活にも入っているので、後回しにする性格があり、口うるさく早めに少しずつワークをやってたほうがいいよと言ってしまってたと思います。

結局少しずつはあまりやれず毎日多めのワークをしないといけなくなり、息子はいつも寝る前にワークが終わらないと不安がるようになりました。

その頃から情緒不安定というか、やらなきゃいけないのになかなか、向き合えなかったり、そういう自分を責めたりするようになり、今でも何か先の課題があるとやらなきゃいけないといいつつも取りかかれず、動画やゲームをしてしまい、それを寝る前になると後悔して私に謝ってきます。

息子は真面目で宿題や課題などを提出しないことは絶対無理といった感じの性格です。

なので、最後には必ずやっていきます。ただそれまでがパニックになったり、時間がかかったりと本人もかなり苦しい時間だと思います。

いつもは普通なので周りからも理解されず、朝学校に行きたがらないこともありますがなんとか行けてる状態です。

私は私のために課題をする訳じゃないので謝らないでと言うんですが、前回パニックのようになった姿を見ているので、不安もあり早めにしてたほうがいいのにと思ってしまいます。

なので、つい動画やゲームをする時間はあるのになぜ自分で決めた10分を課題にまわせないの?と聞いてしまったりします。

やりなさいと言わないほうがいいのはわかってるんですが言わないとやらずに、提出期限が近くなると、不安にかられ泣いたり奇声を発したりする姿を思い浮かべてしまうのです。

心療内科やスクールカウンセリングも考えて予約もしましたが本人が行きたがらないので、自律神経を整える整骨院に連れていく予定です。私はパニックになったとしても、やはり声かけなどは一切やめたほうがいいんでしょうか?

私自身も不眠になりやすく、心配性です。

私のせいで子供が不安にかられるようになってしまったと思うと申し訳なくて、、しかし夏休みの宿題や期末テストがあると思うと憂鬱になってしまいます。

息子への接し方でアドバイス頂けると幸いです。

(パンナコッタさん)

こんにちは、心理カウンセラー*Harunaです。

息子さんも、パンナコッタさんも、きつい1学期でしたね。
夏休みに入って、少しはほっとできていればいいなぁと思いながらこの記事を書いています(それとも、夏休みの宿題の山にため息、といったところでしょうか…)。
自律神経を整えるのは、とても良い方法だと思いますよ(^^)

さて、真面目であるがゆえに「絶対に提出しなくちゃ」と苦しくなっているとのこと、心労をお察しします。「絶対に~ねばならない」というルールに縛られてしまうのは、“0か1か”という発想をしていたり、あいまいな状況が苦手だったりすることが背景にあることも多いのですが、息子さんはどうでしょう。

また、ご相談内容から想像するに(あくまでも想像の域ですが)、息子さんは、タスクの全体像を把握して、スケジュール管理やペース配分、優先順位をつけるといったことがなんとなく苦手なのかなぁと感じたりもしています。人間が何かの行動にとりかかるには、【脳のエネルギー】も必要になりますが、息子さんの場合は、そのエネルギーが人一倍必要なタイプなのかも知れませんね。

特に、中学校に入って初めての中間テスト。初めて経験することがたくさんあって、何をどこからどうやればいいのかのイメージを持ちにくく、戸惑ってしまったのではないでしょうか。

「初めてなんだから、いきなり上手にできないのは当たり前だよ。少しずつ、自分のペースをつかんでいこうね」と声をかけてあげてください(^^)

そうは言っても、終わりまで課題をやってちゃんと提出しているのですから、息子さん、とてもよく頑張っていますよ。たいしたものです。

息子よ、えらいゾ!

って、ぜひ褒めてあげてください!
そして、夏休みは、母子ともにゆっくり息抜きができますように。

 

で、です。

息子さんへの対応としては、基本的には【課題に向かう準備段階を丁寧に支えること】を提案したいと思います。具体的には、次の3つの観点からお伝えします。

 

1.全体像を示し、取りかかりやすくなる準備を一緒にする
2.できていることに目を向けて声をかける
3.課題の出し方が息子さんに合っているのか?

 

全体像を示し、取りかかりやすくなる準備を一緒にする

パニクりながらも締め切り間際の短期決戦でやってしまえるのなら(それが自分のやり方なんだ~と息子さん自身が自己肯定できるのなら)、それでかまわないと思います。ですが、もし本人が、それでは辛くてどうにかしたいというのなら、ぜひとも手助けしてあげたいですよね。

課題の全体量と一日分の目安を表などに書き出したり、付箋を貼ったりして、量を視覚的に捉えやすくなるように工夫してみましょう(まずは、親御さんが見本としてやってあげてください)。そして取りかかりとして、5分程度で一区切りできる量を示し、「まずはこれだけ」と見せてあげると抵抗感が減る場合があります。いったん取りかかってしまえば、そのまま調子よくいってくれるのなら、やはり、この「導入部分をいかに支えるか」がポイントになるでしょう。

息子さんの場合、すでに苦手意識が芽生えているのが気がかりですから、まずは保護者の方と二人三脚で取り組んで、「ほ~ら、こうすれば大丈夫」って、学習に取り組んでよかった・できたという成功体験を重ねていけると、息子さんも少しずつ安心できるようになると思います。

苦手なことはつい後回しにしたくなるのが人間というもの。保護者の方がそばで準備を手伝うことで、後回しへのいわゆる抑止力にもなりますから、息子さんの自主性に任せて失敗させるよりも、まずは成功させることを目指しましょう。

 

できていることに目を向けて声をかける

「席に着いた」「筆箱を出した」「ワークを開いた」といった、【課題に向かう具体的な行動】が見られたらすかさず声をかけることが大切です(褒めるのと同じ効果があります)。

小さい子どもみたいだと思うかも知れませんが、「そろそろワークをやったほうがいいよ」というざっくりした感じの声かけよりも、具体的な行動を認めるような声掛けをするほうが、やる気が引き出され、次の行動につながりやすいと言われています。そして最後までやり終えてから「できたね」と褒める人が日本人には多いのですが、途中途中でこまめに声をかけたほうがやる気が持続しやすいと言われているので、このように“すかさず褒める”というのも有効な手立てになるのです。

 

課題の出し方が息子さんに合っているのか?

私の経験上、課題への取り組み姿勢に悩むお子さんには大きく分けて4タイプあります。

一つ目は、学習についていくのがしんどいタイプ。全体的な発達が比較的ゆっくりめのお子さんによく見られます。本人は一所懸命頑張っているのですが、抽象概念を扱うようになってくると、どうしても理解力や学習内容の定着の面で難しい部分が出てくるようになります。そうすると、学習そのものに対する意欲が下がる場合があります。

二つ目は、年齢相応の思考力や理解力はあるけれど、得意・不得意の差が大きいタイプ。たとえば、細かな文字を素早くたくさん書くことに苦手さのあるお子さんや左右を混同しやすいお子さんは、文字を書くというだけでへとへとになってしまいますから、「英単語を正確なスペルで20回ずつ書きましょう」といった課題は、もはや拷問です。また、自分の頭の中にある「こうしたい」と思い描くイメージに対して実際の出来栄えがそれに伴わないタイプのお子さんは、自己不全感を抱きやすいとも言われています。

三つ目は、わかりきったことをわざわざやることに意味を見いだせないタイプ。あえて勉強しなくてもほぼほぼできてしまうため、課題をやることが時間の無駄に感じるお子さんも中にはいらっしゃいます。

四つ目は、計画的に行動することが苦手、気が散りやすいなどの特徴があるタイプ。気持ちを切り替えることの難しさから興味のあること以外の物事に対して無頓着になりやすかったり、課題の存在自体をすっかり忘れてしまって後から誰かに言われて「あ!そうだった…(ノд-。)あぅ。。」となったりします。

それぞれのタイプによって、課題の難易度や量、出し方に必要とされる配慮が異なり、その子の特徴にあった課題に変更したことによって、スムーズに取り組めるようになった例もあります。息子さんが、このどれかに当てはまるのか、どれにも当てはまらないのかはよくわかりませんが、もし気になるようでしたら、一度学校の先生に相談されてみても良いかも知れませんね。

 

***

 

しかしまぁ、中学校って、なんであんなに課題ばっかり出すんでしょうね!文句を言ってもしょうがないんですけど…。

息子さん自身が一番もやもやして苛立ちを抱えているでしょうから、パンナコッタさんは、多少のほほんとしているぐらいでちょうどバランスが取れていいのかも知れません。

ちなみに、息子さんがパニックを起こしている時はスルーで良いと思います。落ち着いて気持ちが切り替わった時にさりげなく声をかけたり、お茶の一杯でも出してあげてくださいね。

勉強の仕方というのは、「こうすればいいのか」とコツがつかめると少しずつ“自分のスタイル”でできるようになっていきます。息子さんに合うスタイルと、パンナコッタさんに合うスタイルが同じとは限りませんから、息子さんが”自分のスタイル”を見つけられるようになることを楽しみに応援してあげましょう!

 

☆タロットからのみちしるべメッセージ☆

課題提出が”苦行”になってはもったいない。自分の性格を把握し、「どうすれば上手くいくのか?」を見つける練習だと思いましょう。それによって得られた体験や気付きは、息子さんの人生にとって、学力以上に大いなるギフトを与えてくれるはずです。

 


心理カウンセラー*Haruna

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