タロットを心理学する☆【ペンタクル7(逆):期待】

ペンタクル7(逆)

 

たくましいネコさんが、畑仕事の合間にひと休みしています。

木になっている実(ペンタクル)は、これまでの働きが”成果”として実を結んでいることを表します。

ネコさんは、この実を見てどんな感想を持っていると思いますか?

答えは1つではありません。皆さんもちょっと考えてみてください。

 

 

私なら、たとえばこんな感想を考えて、そして、こんなツッコミを入れてみます。

●満足
⇒そうだね!ひとまず喜ぼう!

●まだ満足できない
⇒そうそう、まだ伸びしろあるよね。
これからの方向性を考えよう。

●思ってたのと違うものができちゃった
⇒でも、たしかに”何か”は実ったよ。
まずはその価値を受け取ってみよう。

 

ポイントは、ネコさんはいったん作業の手を休めている、というところです。

自分が今やっていることを、少し客観視して、評価して、次にすべきことを考える。

これを巷では、PDCAサイクルと呼んだりもします。

ペンタクル7は、このサイクルで言えばC:Checknの部分にぴったりですね。

 

ともかく、ペンタクルの7は、

・何かしらの結果が出るよ
・いったん小休止
・別の方向から見てみよう
・最終結論ではない

といった意味になります。

逆位置ですから、

・成果は得られない
・得られても不満
・思うように事が運ばない

といった意味になります。

状況を見直して、きちんと目標へ向かっているか確認することをオススメしてくれるサインなのです。

 

 

【心理学的視点】

<期待は裏切られる>

「◯◯してくれるはず」という希望的観測を相手に抱くことを【期待】と言います。

期待とは、私たちが頭の中に持っている「こうあるべき」という考えが無意識に働いて生まれます。

そうして思い通りにいかないと私たちは不満を抱き、ともすると「なんでやってくれないの!」と相手に怒りをぶつけてしまうことだってあるかも知れません…。

「こうあるべき」という考えは、観念(ビリーフ)・思い込み・自分の中にある定義、とも表現されます。

普段、私たちはそういう無数に持っている”自分ルール”に従って生きていますが、その”自分ルール”は、皆それぞれ持っていて、全てがまったく同じルールを持っている人などあり得ないわけです。

相手には相手の”自分ルール”があり、必ずしもそれが私と同じとは限りませんから、相手が思い通りに動いてくれないことだって当然出てきます。

”自分ルール”にがんじがらめになってしまっている時というのは、たいていそういうことを考える余裕もないほど、こちらも必死になっている時でしょうから、ま、そんな自分を許しつつ、「相手に【期待】という名の押しつけをしてなかったかな…?」と冷静に振り返ってみるといいかも知れません。

また、期待は、「こうなって欲しい」「こうなって欲しくない」という私たちの欲求が絡んでいることも多いですから、不満を感じた時には、その背景にどんな心の動きがあったのか、自分のココロを見つめてみると、意外な発見があったりするものです。

ペンタクルの7(逆位置)は、私たちがちょうどこんな不満でいっぱいの状態にあるとき、「いったん冷静になって現状を振り返ろう」と教えてくれているのだと思います。

 

思い通りにいかないことには

わけがある

心理カウンセラー*Haruna

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