【お悩み相談】子どもの不登校。保護者としてどう考えたらいいのか?

ココロノマルシェ

あなたのココロとカラダを花マルにする、
小顔セラピスト兼タロットカウンセラーの
はるなです。こんにちは~^^

今日も『ココロノマルシェ』に回答しますよ~。

※『ココロノマルシェ』
心理カウンセラー根裕幸本師匠の
お弟子さんたちが回答する、
無料オンラインカウンセリングです。
誰でも無料でご利用いただけます。

今回のご相談テーマは、お子さんの不登校について。

私はつい昨年まで、教育委員会で
教育相談を担当していました。

あくまでも私見にはなりますが、
公認心理師、特別支援教育士として
回答したいと思います^^

ご相談内容

不登校

ご相談者 ととろさん

はじめまして。子育てについての質問ですが、私の子ではありません。再婚した主人の連れ子ちゃんで、私は実際は母でもなんでもありません。
ですが、家族として悩んでいるので相談させてください。

連れ子ちゃんは16歳の女の子です。3歳の時に生みの母は置いて出ていったそうです。
今、高校1年生です。家では至って元気ですが学校に行くとなるとプレッシャーに負けるそうで行けなくなります。学校が嫌なら、フリースクールなど然るべきところへ方向転換すればいいと思いますが、本人はそんなことは受け入れられず進級したいようです。

そしてこの方は中身が小学生のような子です。課題やテスト勉強などを計画して進めることや、出かける際の支度など、逆算して自分の時間で考える力がほぼありません。

課題が終わっていなくてもゲームをして過ごしたり、遊びに行こうとしたりします。でも学校に行くとなると、課題が終わっていないと登校しなくなります。言っていることとやっているとが一致しません。これは小さい頃からこのようです。
不登校問題はきっと多くあるかと思いますが、もし良ければ本人もしくは保護者の立場として何か考え方などアドバイスいただきたいです。よろしくお願いいたします。

元の相談文はこちら(ココロノマルシェ)

回答

ととろさん、はじめまして^^
はるなと申します。

ココロノマルシェにご相談くださり、
ありがとうございます。

そして、
連れ子ちゃんのために
一所懸命考えてくださって、
本当にありがとうございます。

血はつながっていなくても
本物の家族だなと思いました。

ととろさんと出会えて、
連れ子ちゃんは幸せですよ。

ととろさんの愛情は、
ちゃんと連れ子ちゃんに
伝わっています、きっと!

フリースクールへの拒否感について

ひと昔前と比べると、
居場所も学びの手段も、
たくさんの選択肢が出てきて、
それによって輝ける子どもたちが
ずいぶん増えてきましたよね。

だけど、連れ子ちゃんは
フリースクールではなく、
高校の進級が希望なんですね。

それってどういうことなんだろう…と
考えてみました。

不登校のお子さんの中には、
自分は他の子とはちょっと違うかも
という気づきをしている子がいます。

本人が開き直っていれば
良くも悪くも
お好きにどうぞでいいんですけど、
今まで関わってきた子たちを
振り返って見ると、

学校に行っている子=普通
不登校の自分=普通じゃない

みたいな捉え方を本人がしていて、
自己嫌悪していたり、
それを受け入れたくなかったりして
苦しむことが少なくないように
思います。

「普通」とは一体何なのかについて
ここではあえて議論しませんが、

そういう風に考えるお子さんだと、
「自分は皆(普通)と同じはずだ」
と思いたい気持ちがあるがゆえに、
フリースクールに拒否感を示すのは、
なんとなくわかる気がします。

「普通」の世界で上手くいかなくて
傷ついたからこそ、
「普通」の世界を諦められないというか、
そこにしか価値を見出せない感じで、
ずいぶん苦しいだろうなと思います。

やらなくちゃいけない
やれなくちゃいけない
でも、できてない自分…

そんなふうに自分自身をがんじがらめに
してしまっているのかも知れません。

この状態を抜けるには、
やはり自分自身のことを理解して
自分のペースで歩んでいこうという
気持ちを育てることと、
そんな生き方が尊重されているという
絶対的な安心感が大事になってきます。

ちなみに、
子どもがお家でダラダラできるのは、
それだけお家が安心できる居場所だからです。
そういう家庭の雰囲気づくりが
できているととろさんは
とっても素晴らしいと思います!

連れ子ちゃんの
自己肯定感とか、
自分らしさとか、
そういうやつが
今本人の中でどんな感じかな?って
ちょっと気を配ってみる。

そして、
彼女が自分では気付いていない良さとか、
自分でむしろ否定しちゃってる部分とか、
そういうのを
「そんなあなたが素敵だよ」
「それでいいんだよ」って
声をかけてあげたいなと思います。

それをするためには、
ととろさん自身が
自分で自分を肯定できていることも大事^^

それから、全部うまくやろうと
思いすぎないことも大事。
いい時もあれば悪い時もありますから。

「たまには一緒におさぼりしよっか♡」って
カラオケに行ったりしてもいいんですよ。
めっちゃ喜ぶと思いますよ。

息の抜き方や自分のご機嫌の取り方なんかを
ととろさんが”オンナの先輩”として
教えてあげるようなイメージです。

「あー、そんなのでもいいんだな。」

って緩んできたら、
フッと次につながることが
出てくるような気がします。

本人の状態をある程度は把握しておきたい

何が原因で不登校になるかは、
それこそ人によりけりですが、
ご相談文からの推測で、
連れ子ちゃんは
学校のプレッシャーが大きくて
つらくなったのだと仮定してみましょう。

連れ子ちゃん、
勉強についていくのが
苦しくなっているという
可能性はなさそうですか?

>課題やテスト勉強などを計画して進めることや、出かける際の支度など、逆算して自分の時間で考える力がほぼありません。

こうなる原因は主に2つあり、

1つ目は、
もともとの理解力自体が
同年齢の標準的なレベルよりも
全体的に幼い場合。

もう1つは、
全体的には理解力が
ないわけじゃないけど、
優先順位を付けたり、
自分を客観的にモニタリングする部分が
本人の中で極端に苦手な場合。

後者は、
先のことを見通してイメージを持ち、
自分をコントロールする力が
上手く働いていなかったり、
集中力が途切れがちなために
結果として
そうなっている場合もあります。

そうすると、

>課題が終わっていなくてもゲームをして過ごしたり、遊びに行こうとしたりします。

といったことも起こりえます。

ただこれは、
理解力が幼いケースや、
現実逃避の場合にもありうるので、
彼女がどうなのかは、
ご相談文からはわかりません。

ともかく
こういう特徴を持っていると、
学校の勉強や友だちとの関わりが
だんだんしんどくなってくるのは
よくあることなんです。

前職で関わってきた
不登校や登校しぶりの子どもたちの中にも、
勉強や、周りの子たちとの
コミュニケーションに
ついていくことが苦しくて
自信を無くしたり、
嫌気がさしたりしてしまった、
というケースがちらほらありました。

もちろん、
怠け心がみじんもないかというと
そういうわけでもなく、
それも本人たちは自覚しています。

ですが、

(勉強が)できるものならとっくにやってる。

皆に合わせなきゃと思うほどに空回り。

周りの子はさほど苦労なくできてるのに、
なぜか自分だけ必死に頑張ってもできない。

そんな戸惑いや傷付きを抱えながら、
なんとか必死にやってきた上でのこと。

もうこれ以上頑張れない
もう傷つきたくない

そんな彼らの気力が途絶えてしまったのが
不登校というカタチなんだと思います。

まぁ、そうは言っても、
同じような状況で
不登校になる子もいれば
ならない子もいるわけで、

連れ子ちゃんが今現在も
不登校状態でい続けている要因
というものにも
やはり目を向けてみる必要が
あるだろうなと思います。

そこで、私が支援者として
押さえたい情報は次のようなものです。

ととろさんが知らないことも
たくさんあると思います。
やはりお父さんの協力もほしいところです。

  • 乳幼児健診での指摘の有無。
  • 小学校・中学校での登校状況。
  • これまでの成績や友だち付き合いの仕方。
  • どんな高校で、なぜそこを選んだのか。
  • 遊びに行くときの遊びの内容や相手。
  • 言う事と行動が一致しない、の具体的な様子。

これらのことを聞くのは、
不登校のきっかけや
助長させている要因の目星を
ある程度つけたいからです。

理解力のレベルや学力の問題なのか、
集団適応や他者と関わる力の問題なのか、
その両方なのか、
もっと他のことなのか、
それにより支援の方向性も変わってきます。

こと勉強のつまづきに関しては、
ちょっと専門的に介入すれば、
劇的に変わるケースもありますから、
保護者さんの相談とともに、
連れ子ちゃん自身ともお話が
できたらといいのかなと思いました。

高校にスクールカウンセラーさんが
いると思いますから、
そこを頼るのもよし、
都道府県の教育センター的な所でも
不登校の相談はできますよ。

もちろん、入り口として
私のようなカウンセラーを
使うのもよしです^^

ひと対ひと

どんなケースであれ、
最終的に目指したいのは、

将来、
その子なりのありようで
社会とつながれるように
なることです。

そのためには、
その子がどんな世界を
生きているのかを
大人はまず知らなくては
いけません。

不登校のお子さんの
カウンセリングをしていて
一番印象に残っているのは、

どの子も、
学校に行っていない自分を
どこかしら負い目に感じているし
(それは、私たち大人がそうさせて
しまっているのかも知れませんが)、

自分のことで悩む親を見て
申し訳なく思っている、
ということです。

みんな状況は違うにせよ、
自分のことや
周りのこと、
家族のことを
ものすごく良く見て
よく考えています。

だからこそ、
学校に行っているかどうかは
いったん抜きにして、
一人の人間として
連れ子ちゃんに関心を持って
付き合ってあげたいなと思います。

何が好きなのかな、とか
どんなことができるのかな、とか。
その子らしい考え方や表現の仕方を
わかろうとしたり。

それが良い/悪いではなく、
その子の持ち味として受け止める。

もし不思議ちゃん系だったりすると、
そういう関わりを他人から
今までしてもらった経験が
少ないとも思いますしね。

だから周りの大人の役割というのは、
その子が持っているカードのうち、
何なら社会とつながれるのかを
見つけて橋渡しすることだと思うんです。

まだまだ16歳。
わからないことや未熟なことが
たくさんあります。

どうか、
あったかく、
しなやかに、
したたかに、
導いてあげてください!

コメント